本記事ではGoogleHomeから音声でLINEメッセージを送信する方法を探している方に実現方法を紹介するよ。
2022年9月以降Google AssistantがIFTTTでの動的テキスト入力のサポートをやめてしまったのでGoogle Homeから音声入力でLINEを送る方法が直接的に行えなくなりました。しばらく放置してましたが、手段を探している人が多そうなので、取り急ぎ簡易的に別の手段でGoogle Homeから音声でLINEにメッセージを送る方法を記事にしてみました。よかったら真似してみてください。
他にもGoogleHomeを使ってできることをいろいろまとめているので、GoogleHomeをお持ちの方は後からでもいいので、こちらの記事も参考にしてくださいね。
Google HomeからLINEを送る方法
では、Google Homeから音声でLINEを送るための工程を説明します。
昔は以下記事の方法で実現できていました。使用用途など今回は記事に記載しないので、過去の記事も一度目を通しておくと良いかもしれません。
さて、現在は前述の通り、上記の記事のようにはGoogle Homeの音声入力から直接メッセージをLINEに渡せなくなってしまいました。と言う事でLINEに音声入力でメッセージを渡す別の方法を考える必要があります。その手段として私が考えたのが以下の方法になります。
- Google Homeアプリを使用し、”家族に連絡”と言う音声コマンドでカレンダーに5分後に予定タイトル(LINEメッセージ部)を書き込むルーティンを作成する
- IFTTTでGoogleカレンダーの新しい予定が開始されたら予定のタイトルをLINEに送信するというアプレットを作成する
この2つの工程で実現します。なんのこっちゃと思われた方もいらっしゃるかと思いますが、これで「Google Homeから音声だけでLINEにメッセージを送る」と言う事が実現できます。
要するに、「Google Homeの音声入力でGoogleカレンダーに音声でLINEメッセージ内容を書き込みし、書き込みしたメッセージをIFTTTにてLINEへメッセージ送信する」というわけです。回りくどいですが、現状これが誰でも真似できる一番手軽な方法です。
この後、実際に動作させた結果と、詳しい設定手順を順に説明します。
まだIFTTTを知らないと言う方は、先に下記の記事を参考にアカウントの作成をしてみてください。
実際の動作
実際に実施した際の動作ですが、下記のようGoogle Homeに話しかけて音声だけでLINEを送ることができます。
今日はお風呂掃除をしようとしたところバスタブクレンジングが切れていました。ちょうどいいので外出中の妻にLINEで買ってくるように依頼してみました。
OK Google、家族へ連絡
予定のタイトルはなんですか？
バスタブクレンジング買ってきて
タイトル バスタブクレンジング買ってきて。今日⭕️時⭕️分〜⭕️時⭕️分までですね。よろしいですか？
はい
保存しました。
IFTTTでLINEを送ることができるのはグループLINEか自身のLINEアカウントになります。私は家族のLINEグループを作成してそこに送るように設定しています。ということで、しばらく待っていると、下記のように家族用のLINEグループに「バスタブクレンジング買ってきて」とのメッセージが届きました。妻もしばらくしてこのLINEメッセージを確認することでしょう。
そして、しばらくして妻が帰ってくると、しっかりバスタブクレンジングを買ってきてくれてました。
Google HomeでLINEを送る設定手順
上記私のような感じでGoogle Homeへ音声でメッセージを連絡することで、LINEにメッセージを送ることが実現できます。それでは詳しい設定手順を紹介していきます。
まずは「1. Google Homeアプリを使用し、”家族に連絡”と言う音声コマンドでカレンダーに5分後に予定タイトル(LINEメッセージ部)を書き込むルーティンを作成する」から設定します。
まずはGoogle Homeアプリを開きます。
開いたら下のタブから「オートメーション」を選択し、右下の「＋」を押してルーティンの作成を進めましょう。
「個人用」を選択していきます。
すると下記の画面が表示されます。これは新しいルーティンを作成する画面です。まずはこのルーティンに名前をつけます。無題と書いてあるところを押しましょう。
今回はラインを送るためのルーティンとなるので、「ライン送信」という名前をつけます。ここは皆さんお好きな名前をつけていただいて結構です。名前を入力したら☑️をおします。
これでルーティンの名前がきまりました。では、次に開始条件を設定していきます。「＋開始条件を追加」を押しましょう。
今回は音声でコマンドを言ったときにカレンダーにメッセージを書き込みするよう設定したいので、「Googleアシスタントに話しかけたとき」を選択します。
ここで音声コマンドを設定します。今回は「家族に連絡」という音声コマンドにします。
※注意点ですが、ここで「ライン」などありきたりなコマンドを設定した場合、すでにGoogleAssistant側が予約している応答とかぶってしまい「ラインにはまだ対応していません」などと想定外の反応をされてしまうので、あえてラインといった言葉をはずして設定することをおすすめます。
複数設定しておきたい場合は「＋さらに追加」をおして、「家族へ連絡」とか、「だんなに要求」とか、音声コマンドとして認識させたいコマンドを追加しておくと良いでしょう。
コマンドが設定できたら、「開始条件を追加」を押します。
開始条件に設定したコマンドが追加されました。続いて、アクションを設定していきます。「＋アクションを追加」を押しましょう。
アクションは、Googleカレンダーに5分後にイベント(ラインへのメッセージ)を追加する必要があるので「カスタムアクションの追加」を選択します。下の方にあるので、スクロールして選択してください。
ここに入力した内容は、実際に音声でGoogle Homeにお願いしたときと同じように動作します。「5分後にカレンダーに予定をいれて」とここに記載することで、5分後にカレンダーに予定を入れるというアクションを実施してくれます。皆さんもとりあえずここは「5分後にカレンダーに予定を入れて」を入力しましょう。入力したら完了をおします。
入力内容を一通りチェックして保存を押しましょう。
すると、下記のように「ライン送信」というルーティン(いまはオートメーションというのか？)が完成しました。
これでGoogle Homeアプリ側の設定は完了です。この状態でGoogle Homeに「家族に連絡」というと、家族に送りたいメッセージをGoogle Homeから音声で拾うことができます。
続いては、「2. IFTTTでGoogleカレンダーの新しい予定が開始されたら予定のタイトルをLINEに送信するというアプレットを作成する」を設定していきます。
まずはIFTTTを開きます。
起動したら、「作成する」のボタンをおしてアプレットを作成していきます。
まずはトリガーの設定からです。「If This」を押しましょう。
すると検索窓が表示されます。ここにトリガーとして使用したいサービス名を入力して探すことができます。
今回はGoogleカレンダーを使用するため、「Google」と入力します。
今回はGoogleカレンダーに入っている予定が始まったらトリガーを引くように設定したいため「Any event starts」を押しましょう。この辺りで、もし初めてGoogleカレンダーをIFTTTで使用するかたにはGoogleカレンダーとの連携を許可するよう認証関係の作業が発生します。指示にしたがってGoogleカレンダーのアカウントを入力していくだけなので表示された人は対応をしてください。
Any event startsのメニューでは、Googleカレンダーのアカウントの選択と、カレンダーの選択を行います。よくわからなければご自身のGoogleアカウントを両方選択しておけばよいです。
入力できたら「トリガーの作成」を押しましょう。
これでトリガー部分の設定が完了しました。Google Homeアプリからカレンダーに登録したメッセージの設定時間になるとトリガーが引かれるようになります。
つづいて、アクションを設定していきます。ここがLINEへメッセージを送る部分の設定になります。「Then That」を選択しましょう。
今回は検索まどに「line」と入力してLINEのサービスを探します。見つかったらLINEを選択してください。
LINEのアクションは「Send message」の1項目しかないのでこちらを選択します。
このタイミングで、もしIFTTTでLINEを初めて使用するという人にはLINEのアカウントをIFTTTと紐づける設定が表示されます。「Add your LINE account to IFTTT」という画面が表示されると思うので「Add」をおして設定を進めましょう。下記のようにLINEのメールアドレスとパスワードを入力する画面が出てくるので入力してログインしてください。
ログインが完了すると、LINE Notify(LINEの公式アカウント)との連携に同意するかを確認する画面が表示されるので「同意して連携する」を押してください。連携すると、LINE Notifyからメッセージが届苦と思います。
この設定を行うことで、IFTTTを使ってLINE Notifyからメッセージが送信できるようになります。ただ、もう少し作業があります。夫婦や兄弟、家族などにメッセージを送りたい場合は、メッセージを送りたいメンバーとLINE Notifyを含んだLINEグループの作成が必要です。LINE NotifyからはそのLINEグループにメッセージが届くので、伝えたい相手にメッセージが届くという仕組みです。LINEグループは簡単に作成出来ます。LINEのトークを開いて右上の吹き出しに+がついたアイコンをタップします。すると「トークルームを作成」のメニューが出るので「グループ」を選択します。
ここで必ず「LINE Notify」にチェックを入れた上で、友達の中からメッセージを送りたい相手にチェックを入れてください。チェックを入れたら「次へ」を押します。最後にLINEグループに「家族」など、分かりやすい名前を設定して「作成」を押します。すると、LINE Notifyを含んだLINEグループを作成出来ます。
こんな感じでLINEグループが作成されました。
ここまできたらまたIFTTTへ戻ってアクションの設定を行いましょう。自身のLINEアカウントを選択し、「Recipient」の欄で先ほど作成したLINEグループを選択します。「家族」というLINEグループを作成したのでそれを選択してそのまま「Create action」を押します。
そしたら「Message」の内容を設定します。いったん枠内の情報を全て消した上で、「材料を追加する」を押しましょう。
すると、Googleカレンダーから取得できる情報を選択できるメニューが表示されます。「Any event starts」を選択し、「Title」を押しましょう。
これで、Message枠に「Title」という項目が追加されます。これは、「開始されたカレンダーのイベントのTitleの内容を引用しますよ。」という意味になります。このイベントのタイトルというのが、Google Homeから音声で入力したLINEで送りたいメッセージ部に当たります。ここまで設定したら、「アクションを作成する」を押しましょう。
これでトリガーとアクションの設定が完了しました。「続ける」を押しましょう。
最後は記載内容とチェックして「終了する」を押します。
これでカレンダーから情報を取ってきてLINEにメッセージを送るアプレットが作成できました。×を押したら完了です。
これで全ての準備が整いました。おまちどうさまです。
さっそく、「OK Google 家族に連絡」といって、LINEメッセージが家族のLINEグループに送信できるか試してみてください。実は私も久しぶりに音声でLINEを送る設定をしたのでテストのために「テスト、テスト」とメッセージを送ったのですが、その時の妻の反応が下記の反応でした(笑)。当然か(笑)。皆さんもテストを実行する時は、家族の混乱を回避するために、何か意味のあるメッセージを送ってあげて下さい。
まとめ
今回はGoogle Homeから音声でLINEにメッセージを送る設定の作成方法を紹介しました。実現方法は今回紹介した方法だけないと思いますが、おそらく一番簡単に実現できる方法なのではないかと思っています。ただ、この設定はカレンダーに追加している予定を開始時に家族LINEへ共有するという動きをします。あなたの予定を家族に知ってもらえるという点で、家族仲が良い家庭では重宝されると思いますが、家族仲が悪かったり、隠し事などがあると都合が悪い方もいると思いますので、その点注意してくださいね(笑)。
本ブログでは、Google Home関連やスマート化関連で他にもいろいろなアイデアを紹介しているので、他の記事も見ていってもらえるとうれしいです。それでは。
